インドネシア
ASEAN最大の経済規模を誇る国

　物流インフラも徐々に整い急速に近代化が進んでいます。人口増加、大幅な外資規制緩和により外資企業から注目を浴びています。 人口2.7億人のうちイスラム教徒は約2億人を占め、信仰への理解や商習慣の違いを理解することが重要です。ターゲット顧客の定義、輸出商品選定の際には大きな所得格差も無視できません。長らくインドネシア経済を牽引してきたのは約1000万人の華僑、華人であり、華僑・華人系とマレー系との所得格差は依然大きい状況です。

　 薬事に関しては非常に厳しく、申請には時間を要するケースが多く、更に健康食品や食品、化粧品等のマス商品の展開ではハラール認証の取得が義務化と参入障壁が高くなりました。

　参入障壁が上がったことを機会と捉えてハラール認証を取得しても現地で上代価格が合わない、越境ECもグレーゾーンでいつまで続くか分からないなどのメーカー課題で問い合わせをいただくことも多くあります。インドネシア独特の商習慣を持つ販売代理商も多いため、参入前のリサーチをしっかりと行う必要があります。また、インドネシア華僑・華人はシンガポールでのビジネスを活用していることが多く、並行してシンガポールでの展開やブランディングも考慮する必要があります。

　トピックとしてはマレーシアハラール認証とインドネシアハラール認証との相互認証の動きなどに要注目です。