フィリピン
ASEANで最も成長が期待される国

　フィリピン経済はコロナ禍から急回復しています。フィリピン人は英語を高いレベルで喋ることができる点に加え今後も続く人口ボーナスによって、主にビジネスプロセスアウトソーシング分野で今後も世界から高い注目を浴びると考えられます。 　フィリピンは世界最大の労働力輸出国として知られており、日本へも多くのフィリピン人を労働力として輸出していることもあり親日国の一つです。フィリピンは外資系企業の誘致に向けた特区の設置も積極的に行っていることも追い風となり、日系企業のフィリピン進出も増えてくると考えられます。

　しかし現段階では所得格差が非常に大きく、貧困層も数千万人抱えていると言われているため、一部の富裕層をターゲットとする場合以外は中価格以下の商品が中心になってしまうと考えられます。健康美容市場においても同様の傾向です。フィリピンを代表するドラッグストアマーキュリーではサンプルのような仕様で販売するバラ売りコーナーが広く設けられています。アセアン進出を加速させている日系ドラッグストアが未だ進出していない点からも一人当たりの購買力の低さが現段階での課題と考えられます。

　薬事規制に関してはしっかりとした規制が引かれております。